星の話

翌日を考えると寝られないなんてよくある話で、今現在もその状況になっている。

 

夜中1:20、ベランダでタバコを吸っていたらお隣さんもベランダへ出てきて硬直した。

カラカラとプラスチックの音がしたので恐らく洗濯物を干すのだろう。

 

私の住んでいる部屋のベランダはとても狭く、幅は約1.5m、何故か物干し竿を通す穴が片方だけ取り付けてある。

デザイナーズマンションだからか、当初は隣の部屋と私の部屋で1室として設計されたことがうかがえる。

 

一瞬仕切り越しにこちらを覗かれ、すぐ部屋に戻ってしまった。

まさかこの時間にお隣さんも出てくるとは思っていなかった。

タバコ臭くて本当に申し訳ない。

 

お隣さんが部屋に戻ってから、こちらを覗かれた一瞬で飛び跳ねた心臓を落ち着かせるべく、何気なく天を仰いだらこれまたびっくり、都会でも一等星くらいの星は見えるもんなんですね。

 

地元は星がとても綺麗で、冬になるとよくベランダに三脚を立て何枚も星の写真を撮影した。

 

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我ながら見事だと思う。

 

都内に越してから、星を見ようとしたことが無かったことに気付いた。

ここから星は見えないものだと思っていた。

 

少し尊いような、少し押しつぶされるような気持ちになった。